私は今、シェアハウスに住んでいます。
正直、今までシェアハウスに住む気にはなれなかったし、シェアハウスに住んでいる人に対して相容れないタイプの人たちって思っていました。
そんな私が長年の一人暮らしをやめて、シェアハウスに引っ越しすることにした理由を記録したいと思います。
理由① 家賃が高すぎる都内の一人暮らし
東京で15年ほど一人暮らしをしてきました。
20代後半くらいから、みんな住む家をステップアップしていきます。友人の家に遊びに行くと、私もステップアップしたい!って思うようになっていきました。とある芸人さんが「無理して高い家賃の家に住むんだ、そうすると収入が家賃に追いつく」と言っていたのを、芸人でもないのに真に受けたりもしました。
そして、私の借りる家もステップアップしていきました。最初はトイレ・お風呂が一緒の1K、次は少し都心に寄ってトイレ・バスが別で独立洗面台のある1K、次はさらに少し都心に寄って追い炊き機能付きのお風呂のある1K。
次は1LDKの立派なキッチンのある家で、寝食を分けた生活がしたい!というのが、目標でした。
がしかし、とにもかくにもお金がかかりすぎるのです。
私が最後に一人暮らしをしていた家は、家賃が10万円でした。
契約時に払うイニシャルコストがまず高い。敷金は一部返ってくるとして無視しても、礼金で家賃1か月分~2か月分、仲介手数料や鍵交換などもろもろで家賃1か月分。そして、2年に1回の更新料家賃1か月分に、火災保険など。そして引っ越しの度にかかる引っ越し費用・・・。挙げるときりがありません。
契約時や更新時にまとめて払っているので、忘れがちですが、私もこれは家賃の一部だと思っています。この見えない費用を入れ込むと、月々の家賃はさらにプラス約1万円です。
家をステップアップしていって思いましたが、いい家はお金もシステマチックにしっかり取ります。どんなにキレイに使っても、契約時に交わした高額に思えるハウスクリーニング代は払わないといけないです。礼金を少しでも安くしてほしいといつもお願いしますが、聞いてもらえたことはありません。借主よりも、貸主の方がお客様なのだと思います。都心の人気物件では当たり前のことかもしれません。私が借りなくたって、他の人が借りるのです。
そして、光熱費や通信費もバカになりません。電気・水道・ガス・通信費(自宅にかかるもの)などで月々1万5千円程度はかかるでしょう。
結果、家賃・電気・水道・ガス・通信費で家関連の固定費は12万5千円程度かかっていたことになります。
築年数は浅くてきれいでしたが、木造3階建ての、1Kの、小さなキッチンのアパートの一室。駅から徒歩10分程度です。気に入っていた家ですが、毎月大きな出費だと感じていました。私は家賃のために働いているようなものでした。そして、次の目標の家の相場はおそらく15万円~20万円となってしまうことが目に見えていました。
これは別の記事で書こうと思っていますが、シェアハウスに引っ越した今のお金関係の結果についても記しておきます。
家関連の固定費は7万3千円(家賃+管理費+契約時費用+引っ越し費用)となったので、月の固定費が5万円以上削減できました。
理由② ハイクオリティな設備を持ち、プライベートも確保されている最近のシェアハウス
理由①で上げた費用面は大きいことではありますが、住環境がレベルダウンして家賃が下がるのであればそれは当たり前のことなので、あまり魅力的ではありません。
これまでの私のシェアハウスのイメージはこんな感じでした。
- そこそこの一軒家に知らない人と住む(3人~5人くらい)
- 一軒家の部屋を割り当てられるだけのため、音も気になるし、プライベートが確保されない
- 水場(キッチン・トイレ・お風呂・洗面台)の共有でトラブルが多く発生し、ストレスも多い
- 家のルールを住人で運用しなくてはならないため、ストレスになるし、めんどう
みんなで暮らすのは楽しいだろうけど、水場の共有はトラブルの元だし、プライベートが確保されないことは私には無理だと思っていました。
ただ、改めてシェアハウスの物件を調べたところ、そこそこの一軒家という概念がまずぶっ飛びました。30部屋以上を備えるような巨大な物件が結構あるのです。そうなると、もう一軒家という概念じゃないです。
キッチンはアイランド型の最新のIH式(しかも何個もある!)だったり、おっきいTVやシアタールームがあったり、仕事が集中してできそうなワーキングスペースがあったりするのです。運営会社によってその個性は様々です。
大きくて使いやすいキッチンに、開放的なリビングダイニングがあって、個人の部屋は完全にプライベートが確保された個室。
これは、実は、私の目標としていた1LDKの生活に近いのではないかと思うようになりました。
また、運営は管理会社が行うため、家の運営に頭を悩まされることは最小限に抑えられそうです。
私の思っていたシェアハウスのイメージより、どちらかというと寮みたいなイメージです。自分のプライベートな部屋に、(豪華だったり、個性的な)共有エリアがついている、という感じ。こういったスタイルのシェアハウスであれば、私も住める、という感覚がふつふつとわいてきました。
ソーシャルアパートメントという言葉
余談ですが、上記のスタイルのシェアハウスってどちらかというとソーシャルアパートメントという表現がぴったりなのに、なぜどこの会社もシェアハウスという言葉を使い続けるのかと疑問に感じていました。
どうも、グローバルエージェンツのサイトでしか「ソーシャルアパートメント」という言葉を耳にしないんです。これはおそらく、商標関係だろうなーなんてぼんやり思っていたのですが、やはりそうでした。グローバルエージェンツが商標を取っているため、他社はシェアハウスって言っているんだろうな、と私は想像しています。
注意したいことがあって、グローバルエージェンツ以外も、「ソーシャルアパートメント」的な物件をたくさん出しています。
私も最初「ソーシャルアパートメント(この言葉を一般的な名称だと思って使っていました)なら住めそうだわ」って思って検索を始めましたが、そうするとこの運営会社の物件ばかり見ることになります。間口を広く探したいのであれば、この言葉にこだわって探すのは得策ではないと思います。(もちろんグローバルエージェンツの物件は素敵ですが、比較検討はしたいですよね。)
理由③ 水場の掃除から解放される
当たり前ですが、一人暮らしをしていると家のすべての掃除を自分でしなきゃいけません。恥ずかしながら私は掃除がそんなに得意ではありません。
居住空間はまだいいのです。億劫なのは、汚れやすい水場です。トイレ掃除、お風呂掃除、キッチンの掃除。
しょっちゅうしていたわけではないけど、使うたびに「ああ、そろそろ掃除しないと」と思って、小さなTODOがまた積みあがっていくしんどさがあるのです。
また、今まで何度か友人と一緒に住もうか、という話になったことがありますが、この「水場の共有」問題で一歩踏み出せませんた。自分も使い方に自信がないし、人の使い方っていうのは絶対気になると思ったためです。
しかし、管理会社が入っているシェアハウスの場合、共用エリアについては定期的な清掃が入ります。
ってことは、日常的にキレイに使う気配りは必要だとしても、本格的な掃除はしなくていいのです。
そして、使い方が下手な人がいたとしても、管理会社に指導してもらえばいいし、清掃があるので汚いままってことはありません。
これは大きなメリットだと思いました。
理由④ 海外でのAirbnb体験 シェアの方が生活が豊かである
昨年2か月半ほど海外でAirbnb(いわゆる民泊)に住む体験をしました。
何種類かのおうちにお世話になりました。
最初はやっぱり完全プライベートがいい、と思って、高いけれども部屋にキッチンが付いた部屋を選びました。
でも、狭いキッチンは使いにくく、設備の不十分(換気があまりできませんでした)なキッチンで料理をすると、オーナーに嫌がられたりもしました。
その後、キッチンがシェアのAirbnbに移りました。
キッチンは皆が使うため、非常に大きく設備も立派で快適です。シェアすることに思った以上にストレスを感じない自分にも気づきました。
シェアすることが当たり前の海外だったこともあるかもしれません。今までシェアしたことのないものをシェアした経験をした私が思ったことは、
「シェアをした方が生活が豊かである」
ということです。結構この考え方の変化は私の中で大きいことでした。
理由⑤ 所有することに価値を感じなくなった
理由の④に近いですが、シェアしたほうが生活が豊かであることに気づいた私は、所有することに価値を感じなくなりました。
そして、15年も一人暮らしをしていた私は、そろそろ白物家電の寿命が近づいていることに気づいていました。
冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・・・・。
これらをすべて買うとなると一大事です。ちょっといいものが欲しいなんていう思いも出てきます。そして、すごく高い買い物をして、また一人で使う・・・なんだかすごく無駄に感じてしまいました。そしてまた消耗していき、古くなり、いつかは買い替えることや、廃棄することを考えなくてはいけないのです。
ものを所有するって、心にも負荷がかかることに気づきました。
これらがあるシェアハウスに引っ越してしまえば、新調するのではなく、今持っているものを処分することができる!
なんだか身軽になった気持ちになれるような気がしました。
理由⑥ 家を空けることが多くなった
最後の理由です。私は昨年OLを辞めたため、比較的時間があります。
となると、長期で海外に行ったり、と家を空けることが多くなりました。
昨年は3か月以上海外に行っていたため、その3か月家賃を捨てている感覚になってしまいました。また、家が心配なため、友人や家族に時々家のメンテナンスに行ってもらったりもしていました。
これは、OL時代でも同じことです。出張や帰省など、長期で家をあけることはやっぱり心配なんです。
シェアハウスであれば、自分の占有エリアが一人暮らしと比べて限定されるため、心配が少ないですし、家族に来てもらう必要もありません。
空けている間も家賃は発生しているでしょうが、一人暮らしの家の家賃より下げられれば、少しは節約でします。
また、所有しているものも少ないため、賃貸契約を解約して荷物をトランクルームに一時保管してしまおう、とか、そういう発想もしやすくなります。
なんとも身軽に動きやすくなる、そう思ったのです。
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